この星空に夢をのせて

関ジャニ∞のおおくらくんのことが好きな人の戯言。

窮鼠はチーズの夢を見る

これは、どう書き表せばいいのか…

映画の感想をうまく表現できる術をもっていないのがつらい。

 

とにかく、これはすごい映画を見たぞ…というのが一番の感想で。

1回目は原作読まずに見たので、話の展開全然知らなくていろいろ驚いたな。初見の備忘録。

 

妻帯者でありながら、不倫を繰り返す恭一。探偵として現れた大学の後輩・今ヶ瀬に、浮気調査の報告書をつきつけられて「妻には黙っててほしい」とあれこれ弁明を試みるところから物語はスタート。

いろいろ言い訳するお寿司屋さんのシーンは、本当こういうやついるよなーと思ったwクズい。口止め料としての今ヶ瀬とのキスに応じて、懲りた、、、、と思いきやまた浮気相手と!!これは恭一ほんとクズすぎる!と思わせる最高のシーン、、、

一方奥さんには、今度お出かけしよう?とか買い物?映画?食べたいものは?とかいろいろ取り繕って、いやバレるだろそんなやり方…と思ったし、奥さんもなんか不穏な感じだったからこれはバレとるな…と思ったら、まさかの奥さんも不倫してました告白でズッコケた…

夫婦として、全然向き合えてないふたりだったんだなと。恭一は浮気しまくりでも奥さんとの生活を壊すつもりは一切なかったのに、奥さんは浮気したことで恭一との未来は考えられなくなっていっていて。

ここがまず、「大切な人って、愛ってなんだっけ?」って恭一が考え出す分岐点だったのかな。

 

今ヶ瀬が家に転がり込んできて、恭一はそれを自然に受け入れて、楽しく暮らすふたり。

屋上のシーンで笑い合うふたりのところは、恭一じゃなくておおくらくんがだいぶ漏れてた気がしたけどww最高に幸せなシーンだったし、いいなあって思った。

 

今ヶ瀬は恭一が寝てる間に恭一のスマホチェック。これ本当、今ヶ瀬はつらい恋愛してるんだな…っていう何よりの証だよな〜。なし崩し的に一緒に住んでるけど、恭一はいつでも女のところに行ける。いけてしまう。現に、既婚者時代の浮気相手に呼び出されて恭一は応じてしまうわけだし…

帰ってきた恭一に「食べた?」ってダブルミーニングできく今ヶ瀬、本当切なかったな。恭一もわかってて、「(夕飯)食べてきた」って言ってるだろうし。取り繕うように、今日ごはん何だったの?グラタン?えー一口食べようかな?とかいう恭一本当クズ…でも好きだと、その優しさにほだされてしまうんだよね…

 

今ヶ瀬はいなくなる。

ひとりになった恭一が部屋でコンビニ弁当?食べてるの、寂しさを象徴してるようで切なかったな。

結局恭一から今ヶ瀬に電話してまた会う。恭一に呼び出されればすぐ応じてしまう今ヶ瀬。今ヶ瀬はやっぱり恭一がとてつもなく好きなんだよね…そしてまた住みついて。

 

恭一は偶然元カノ・なつきと再会して、グイグイに迫られる。イケイケドンドンな元カノ〜〜!こわい〜〜!

4人中3人ドラマーのシーン、成田くんが番宣インタビューで言ってたからキター!と思ってしまったw

今ヶ瀬がまたスマホみて、元カノとの再会を知っててわざと同じ店に来るとかほんとゾッとしたわ。いろいろこわすぎ。

酔い潰れた恭一を送った元カノは、今ヶ瀬が恭一の部屋にいることを知ってしまう。(この酔い潰れたシーン、おおくらくん芝居プラン不要だろ!と思ってワロタ)

 

私か今ヶ瀬、どちらをお持ち帰りするか選べとつきつける元カノ。今ヶ瀬の元カレ?を見たあとというのもあり、「普通の男だから今ヶ瀬は選べない」と元カノのホテル行く恭一、、、予告でも使われてた「俺はお前を選ぶわけにはいかないよ」が効いててよかったなあ〜。でも恭一は結局、その日元カノとはできなかった。裸でベッドで、「あいつ悲しませたくなくて…何がどうしてこうなってるのかわからないんだよ」とかぬかしてやがるし…サイテー。元カノは愛想を尽かして消える。

 

帰ると今ヶ瀬がいる。寝て、とせがむ今ヶ瀬。今日断られたらもう触れない、と。明確には拒絶しない恭一。そして結ばれる、、、っていうところ、なつきとはできなかったけど、今ヶ瀬とはできてしまった、という対比だと思ったんだけど、どうなんだろう?

BL界隈詳しくないのでよくわからないんだけど、ここで恭一がネコだったのに驚いたんだよね。開発される方が難しいイメージなので。でもネタバレありの監督インタビュー読んだら、恭一はたつわけないんだからネコなんだ、とあったので、そういうことなの?!と。じゃあなつきともできなかったし、今ヶ瀬とは?どうなのか?少なくとも精神的には今ヶ瀬との方がアリだった、ということと理解したけど。

でもなつきって、元嫁とも、そのあとでてくるたまきともタイプが違うから、本質的にはタイプではないんだろうな。元カノだけどw

いたした次の日の朝、裸で歩き回るふたり。ベット→キッチンに移動するシーン(カメラはベッドから固定)は、安心してください!見えてませんよ!の連続で笑いそうになってしまった。キッチンの高さも、安心してください!見えてませんよ!にちょうどいい高さだし…と思ったら、パンフレットでこのシーンのために設計したとあって納得。

 

会社では部下のたまきが明らかに恭一に想いを寄せている。今ヶ瀬の出張中(この出張にいく、って告げるところ、出張中に何か起きる気配ありありで不穏だった)たまきのお父さんの葬儀で泣くたまきを抱き寄せてグッと距離が縮まるふたり、、、

そのとき喪服についたファンデに気付いた今ヶ瀬。なんで気付かれないように早くクリーニングに出しておかなかったの?と詰め寄る今ヶ瀬本当苦しかったなあ、、、そんなこと言わず、気付かないふりをして淡々と日々を過ごしていれば「幸せな今」を引き延ばすことだってできるのに、自分からぶち壊すようなことしちゃうんだよね、好きすぎて。好きだから。それが本当苦しくて切なかった。

 

別れを決めたふたり。最後に今ヶ瀬の車を恭一が運転して夜中のドライブ。朝焼けの海で(風強すぎてワロタ)、いい感じに並んで話すふたり。

こんなにいい感じなのに、別れないといけない。そんなこと、あるよね…

ここで、予告でも使われる「心底好きになるって、すべてにおいてその人が例外になるってことなんですね」という今ヶ瀬のセリフ。「わかるよ」「ごめん」と返す恭一。

 

恭一はたまきと付き合う。たまきかわいい。恭一の部屋で、今ヶ瀬の残していった灰皿を見つけたたまきに「前の恋人の」とぬけぬけと言いやがる恭一、、、「苦しそうにしてたから、もっと早く別れてあげたらよかった」とか、は?付き合いたての彼女に言うことか?と思ったし、たまきもたまきでいろいろ飲み込んでしまうタイプなところ、非常に不穏!

 

恭一はひとりでゲイバーへ。じろじろいろんな人に見られる。恭一もキョロキョロ、、、したのち、耐えきれなくなったかのようにひとり泣く。

恭一は今ヶ瀬を探しにいったのかな?と最初思ったけどどうなんだろう?自分は男が好きなのか、確かめたかったのかな?

でも男が好きなんじゃなくて、今ヶ瀬だけが恭一にとって「例外」だった、ということに気付いた、というシーンだったのかなあと今は感じてる。

あの海のシーンで、今ヶ瀬に「例外」と言われて、「ごめん」と返したときはまだ、今ヶ瀬が恭一にとって例外だと、気付いてなかったのかな…

 

たまきと婚約。たまき母にも気に入られる。マンションの前で車とめたり、帰り道に立って恭一を待ち伏せする今ヶ瀬。こわい。完全にストーカー。しかもなんと恭一の自転車も盗んでいる。犯罪。

月1、半年に1回、会うだけでいい、身体の関係もいらないとせがむ今ヶ瀬。鬱陶しそうに拒む恭一。

たまきが恭一の家に来る。コミュニケーションがうまくできてない感じの連続でも、お互い目をつぶってやり過ごすふたり。これはうまくいくわけないぞ、と思わせる。何かを察して、今日は泊まらず帰るというたまき。バス停まで送る恭一。ストーカー今ヶ瀬は恭一の家の前にいる。帰ったぞ!と興奮気味に今ヶ瀬に声をかける恭一。さっきまでたまきがいた部屋で、愛し合う恭一と今ヶ瀬、、、狂ってる!!

思えば、たまきが料理してるとき窓の外をみてた恭一は、今ヶ瀬が来てることに気付いてたのかな。

 

基本的に表面的&身体の付き合いしかないんだよね、恭一は。そうやって生きてきたし、そういう相手を無意識か意識的か、選んできてる。でも今ヶ瀬は全力でぶつかってくるから、恭一も揺さぶられる。

たまきが選んだカーテンを、たまきに「恭一さんの言う通り青にしてよかった」と言われて微笑んでたくせに、今ヶ瀬に「だっさいカーテン」って言われたときは「なー!」と同調するのも、言いたいこと言い合える相手は今ヶ瀬なのだ、という表現だったのかな。

 

お前はいらない、と言いながら、次の瞬間には求めてしまう。

そっちじゃない、と思いながら、何かに巻き込まれるかのように堕ちていく。

 

多くは説明しないからこそ、恋愛ってそういうだよな…と思わせる映画だなと思った。

 

このあとの恭一と今ヶ瀬の会話はまだ咀嚼できてないから何回かみて確かめたい。

 

たまきと別れ話。「前の相手が戻ってきた」と。サイテー。取り繕うように「ごめん」という恭一、、、結局たまきも、ここで感情を思いっきりぶつけたりはしないんだよね。ファンデを見つけた今ヶ瀬のように泣き喚いたりしない。うるうるしながら、そばにいちゃダメですか?というだけ。

ぶつかり合う愛を知った恭一には、それじゃ不十分なのかな、と。

 

今ヶ瀬の灰皿をきれいに洗って、今ヶ瀬がいつも座ってるスツールに座って、今ヶ瀬の帰りを待つ晴れ晴れとした表情の恭一のシーンで映画は終わる。

 

そもそも今ヶ瀬は戻ってくるのかわからないふたりはうまくいくのかもわからない。

きっとまた今ヶ瀬が苦しくなってせっかく築き上げてきたものをぶち壊すようなことをして出て行って。そして、また戻ってくるのかな。

 

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まずキャスティングが最高だった。元妻とたまきがどことなく似てるのも、なつきがまた違うタイプなのも。

今ヶ瀬のきゅるんとした感じ、かわいすぎてこわい。成田くん、こわい、、、

映画をみた今改めて「打ち上げでおおくらくんにキスした成田凌」を思うと、本当、成田くんこわい、、、!w

元々成田くんが先に決まっていて今ヶ瀬も恭一もどちらでもいける予定だった、というのも、成田くんが俳優として圧倒的に信頼されてる証で、ギリギリしちゃう。

 

脱ぐと成田くんは意外と線が細いんだなあ、とか、ふたりが巨大スクリーンで交互にうつると、おおくらくんは顔が小さくて身体は大きくて、成田くんはその逆だなあとか、おおくらくんの目と成田くんの目って全然違うなあとか、たまき、今ヶ瀬と比べて小さいな…とか。

そういうのも対比の現れで、おもしろかったな。

 

ほぼ順撮りっておおくらくん言ってたけど、でしょうね!という感じ、おおくらくんのビジュアルが!w

段々痩せて整っていくのが、今ヶ瀬との関係で表情がスッキリしていく変化に通じてるようでよかったと思うけど。最初は老け感満載でびっくりしたけど、パンフ読むと原作者さんが「枯れ感がほしい」とおっしゃってたようなので、そういう演出だったのかな…

あといきなりチャリだし、要所要所で骨折大丈夫?!とは思ったよねw

 

 

いやーほんと、いい映画を見たなあ…という気持ちになるので、ヒットしてほしいなあ。